2016年1月31日日曜日

ロンドンの駅(1): Farringdon


ロンドンに留学に来て4ヶ月ほど、ブログをはじめようと思い立って作ってみた。どこまで続くかはわからないが、ロンドンで見聞きしたこと、飲み食いしたもの、留学生活を通して感じたことを書いていこうかと思う。

こちらでは、Farringdonという所が最寄り駅で、ロンドンの割とど真ん中に住んでいる。世にも名高いロンドンの金融街Cityから西に徒歩15分くらいのところである。

現在のFarringdon駅
  
開業初期のFarringdon駅

イングランド人の知り合いに教えてもらったのだが、このFarringdonは世界初の地下鉄である「メトロポリタン鉄道」の終点で、産業革命後も発展を続けるCityへ、ロンドン北部の住宅街から大量の通勤客を運んで莫大なもうけを生み出したそうである。そして、地下鉄建設ブームが起き、現存する多くの地下鉄路線の建設につながったそうだ。メトロポリタン鉄道の開業は1863年。イングランド人の知り合いは、「そのころは君たちはまだ、ちょんまげの時代だったよね」と言っていた。いやはや。

今では、東京の地下鉄は「東京メトロ」と呼ばれている(地下の奥底を走る都営線のことは、ひとまず忘れておこう)。個人的には、昔の「帝都高速度交通営団」という、何とも時代がかった名前も嫌いではなかったが、やはり「東京メトロ」という名前は、パリの地下鉄を思い起こさせるような、都会的でおしゃれな響きでいいものである。
ところで、この地下鉄を「メトロ」と呼ぶ習慣は、ロンドンの「メトロポリタン鉄道」に由来しているらしい。当のロンドンでは、地下鉄はメトロなどとは言わずに、undergroundとかtubeと言っているので、ややおかしなものである。

ともかく、古い歴史のせいかロンドンの地下鉄は、電車とプラットフォームの間の隙間が大きい。そして、そんな歴史と文化の中で暮らし始めた日本人にとって、mind the gap と感じる瞬間は、電車を乗り降りする時以外にも、山ほどある。そんな日々を少しでも文章化してみよう、と思っている。