2016年6月23日木曜日

いよいよ


ついに、英国のEU離脱を問う国民投票の日となった。長い間、論戦が繰り広げられてきて、ついには悲劇的な犠牲者まで出たが、いよいよ審判の時だ。
BBC News のツイッターアカウントは、夜の11時くらいになると、翌日の朝刊各紙の1面を網羅的にリツイートする。備忘録として、各紙の見出しをリストアップしておこうと思う(拙訳、意訳)。

・Thursday's Guardian(ガーディアン紙)
Last-ditch push to stay in Europe([残留派の]最後の試みは、EU残留へと導くだろう)

・Thursday's Times(タイムズ紙)
Final polls leave Britain’s future on a knife edge
(最終世論調査によると、英国の未来はまだ剣ヶ峰にある)

・Thursday's Daily Telegraph front page(デーリーテレグラフ紙一面)
The time has come(時は来た)

・Thursday's FT(フィナンシャルタイム紙):
Tension mounts in City ahead of historic vote on EU membership
(EUに関する歴史的な国民投票を前に、[金融街]シティの緊張が高まっている)

・Thursday's Independent digital(インデペンデント紙電子版)
The Day of Reckoning(審判の日)
※reckoningには、判断・審判するという意味のほかに、数字を集計する、という意味もあるらしい。非常にうまい言葉の使い方だと思う。

・Thursday's Daily Express(デーリーエクスプレス紙)
Your country needs you Vote Leave today(英国のためにEU離脱に投票する必要がある)

・Thursday's Daily Mail front page(デーリーメール紙一面)
Nailed: four big EU lies(EUの4つの大きなウソ)
 ※やや自信がないが、nailedは、悪事の現場を取り押さえる、という意味のスラングのようだ。

・Thursday's International NY Times(NYタイムズ国際版):
Leaving EU would upend nation, but not overnight
(EU離脱は英国を転覆させるだろう、ただそれは一夜にして起きるものではない)
※離脱派が、EU離脱後の諸々の手続を詰めていないため、長期間にわたって影響が出る、と続く

・Thursday's Sun front page(サン紙一面) 
Independence Day(独立記念日)

・Thursday's Daily Mirror(デーリーミラー紙)
Don't take a leap into the dark… vote REMAIN today
(暗闇に飛び込んではいけない。EU残留に投票せよ)

・Thursday's Daily Star(デーリースター紙)
YOUR country YOUR vote Grab your future by the ballots
(あなたの国、あなたの投票権、未来を投票によってつかみ取れ)

・Thursday's i front page(i紙一面)
On your marks. Get set. VOTE!
(位置について、用意、投票!)

・Thursday's City AM(シティ・AM紙)     
Decision Day (選択の日)

・Thursday's Metro front page(メトロ紙一面)
Britain Decides(英国の選択)


淡々としている新聞、最後まで扇情的な新聞、恐怖をあおる新聞と見事に個性が出ているのが見て取れるだろう。紙面構成・写真からも今のイギリスの雰囲気が伝わると思うので、以下の引用ツイートを眺めていただきたい。

***










































0 件のコメント:

コメントを投稿