2016年2月23日火曜日

Elizabeth Line


ロンドンでは現在、市内の中心部を横断する新しい地下鉄を建設していている。これだけ成熟した大都市の中心を通す新路線を建設するというのは、ただただ驚きである。もっとも、ロンドンの人口はここ数年で100万人単位で増加しており、東西移動を担う Central line と District line の混雑はすさまじいものがある。2018年に営業開始ということだが、完成が待ち遠しいところである。

Farringdon 駅の Crossrail の看板(筆者撮影)

この新路線に向けて "Crossrail" というプロジェクトが立ち上げられ建設が始まったのは 2009年 のことである。ロンドン市内北西のターミナル駅 Paddington 駅と、ロンドン市内東部のターミナル駅 Liverpool Street 駅をつなぐ区間が新設されるのだが、Bond Street駅, Tottenham Court Road駅, Farringdon駅といった市内中心部を通ることから、なかなか難易度の高いプロジェクトである。最寄りの Farringdon 駅には数台の大型クレーンがあって、このプロジェクトの規模の大きさをうかがうことが出来るだろう。

Farringdon 駅の工事現場(筆者撮影)

さて、この Crossrail の営業開始後の路線名が、この度公表された。その名も、 "Elizabeth line" で、ラインカラーは紫だそうだ。もちろん、エリザベス女王にちなんだ路線名であるが、発表に合わせてラインカラーに合わせた紫一色のいでたちで、女王御自らおいでになるなど、女王もなかなかノリノリである。これで、Victoria line や Jubilee line に続いて、女王陛下にちなんだ路線名が1つ増えることになる。


Elizabeth line が開通すると、Heathrow 空港とロンドン市内を結ぶアクセスが格段に向上するだろう。Paddington駅止まりの National rail が、Farringdon 駅や Liverpool Street 駅まで直結するためである。あまり先の話をしていても鬼が笑うだけだが、いずれ帰国するときは、この Elizabeth line に乗って Heathrow に向かうのかもしれない、と思うと、今から少し感慨深くなるものである。

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