2016年2月8日月曜日

London Transport Museum


ブログのタイトルをロンドンの地下鉄にあやかってつけたこともあって、先週末は"London Transport Museum" を訪れてみた。この博物館は、ロンドンの地下鉄を運営している "TfL (Transport for London)" の博物館で、主役はもちろん地下鉄なのだが、TfLが運営または関係する様々な交通機関(有名な二階建てバスや、ロンドン市内を走るタクシーも)の展示を見ることができる。博物館のエントランスには、ロンドンだけではなく世界各地の地下鉄路線図をあしらったデザインが施されていて、中でも東京の路線図がよく目立っていた(エントランスの自動扉が開いた瞬間、目に入る「上野御徒町」の文字はなかなかインパクトがある)。




エントランスには、路線図と一緒に気の利いた言葉が並んでいた(日本語でいれば、「つなげよう日本」とか「昨日のすごいを、あしたのふつうに」的な言葉である)。その中で、特に目を引いたのは、 "Transport is the lifeblood of the city" (交通は都市の原動力である)との、決め言葉。これだけ情報化が進んだ社会でも、人の集積がビジネスや商業的、文化的活動に決定的な役割を果たしているのは間違いなくて、効率的な交通インフラがその原動力なのは、疑いようがない。中でも、地下空間を利用するという究極に効率的なインフラである地下鉄と、その膨大な建設・維持費を賄ってしまう交通需要は、大都市の証しといえるだろう。そう考えれば、地下鉄の満員電車に乗って消耗することにも、少しは誇りのようなものを感じられる気がする。



ミュージアム・ショップでは、 London underground の関連グッズがこれでもか、と売られていた。有名な駅名をあしらったプレートなどが並ぶ中で、本ブログのタイトルである "mind the gap" のマグネットも売られていたので購入しておいた。現地人も、この言葉は意外と気に入っているようである。その他に、このブログのネタ帳として、 "Tube Trivia" と "What's in a name?" なる地下鉄トリビア本を購入した。これらの本と自分の足を使って、「ロンドン地下鉄界のタモリ」を目指して、これからも精進していきたいと思う。



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London Transport Museum: ロンドン交通博物館
http://www.ltmuseum.co.uk/
Piccadilly line, Covent Garden駅 徒歩すぐ
料金、大人 16£、学生 13.5£(ネット事前予約の場合、1年間有効)
見学所要時間:60~90分
おすすめ度:★★★★★(家族連れ・鉄オタ)
        ★★★☆☆(その他)


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